*えみponのお花ぶろぐ*

   自宅庭で育てた花*薔薇&庭花アレンジ、生き物などなど。

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ばあちゃんの庭

IMG_3947.jpg

先週の土曜の朝、祖母が亡くなりました。


このブログでもたびたび書きましたが、祖母はとにかく花が大好きでした。
小さい頃は妹と二人、大きな赤いタータンチェックの乳母車に乗せられ、
ヤクルトとばあちゃんお手製のだんごやドーナツを持って
じいちゃんのお墓掃除を兼ねた公園墓地の散歩に、毎日のように連れて行ってくれました。
その散歩では、
下を見れば、草だんごの材料にするヨモギや、晩のおかずになるわらびやツワブキを摘んだり、草笛を教えてもらったり、しゃぶって味わう草や、可愛い花の咲く小さな雑草、薬草になる草花。
上を見れば、草だんごを包むさるかきの葉なるツル植物、真っ赤に熟したカラスウリ、桜や桐の花、木々に囀る鳥の声。
ばあちゃんは、私たちが乳母車の中から目を丸くして訊ねるそれらのもの全てを知っていて、手にとっては、その植物の遊び方や食べ方や、名前の由来などを教えてくれました。
私たちも道々乳母車をおろされて、「自分の手で取って、においを嗅いでごらん、茎を折って出てくる汁をさわってごらん、草の穂をしゃぶってみてごらん」などと促され、さまざまな自然を、体中の五感を使って体験させてくれました。
家に帰ると早速、散歩で収穫した山菜やヨモギを、灰汁抜きしたり下ごしらえを始めるばあちゃんの横で、手伝ったり取ってきた草や木の実で遊んだり。
そうしているうちに出来上がったアツアツのヨモギだんごを食べる時のうれしさ。
さっきまでお墓の横に生えてた草が、美味しいおだんごになるんだから、まるで魔法のようでしたよ(^^)

そして、小学6年まで住んでいた家の庭は、まさにばあちゃんの世界でした。
裏庭には柿の木、桃の木、イチジクの木。
通路にはタマスダレ、レンギョウ、コデマリ、菊、木瓜、スオウ、ホタルブクロそしてゼラニウム。
イチジクの木は、私たちが友達数人と登ってふざけて揺らしまくったせいで、根っこが跳ね上がって抜けてしまいましたが、庭に登れる(しかも実が食べられる)木があるのは、子供心に自慢でもあったし、そこで遊んだ記憶は何にも代え難い楽しい思い出です。
春には庭のあちこちで虫の卵を発見し、夏中、大きな真っ黒いアゲハチョウが舞い、秋にはスズムシやクツワムシの鳴き声がうるさいほどのばあちゃんの庭は、今でも私の憧れであり、ガーデニングの原点なのです。

ばあちゃんの庭で花を見て過ごすのが大好きだった私は、中学1年の時園芸クラブに入りました。
殆どの時間、サトイモやサトウキビ、トウモロコシを育てたり、大きなヤマモモの木に跳び蹴り喰らわして落とした実を収穫して食べるような変なクラブだったけど、あるときビオラの苗を2株もらって帰り、ばあちゃんの庭の片隅を借りて植えました。
夏休みに家を引っ越した時、ばあちゃんは私のビオラを掘りあげて新居に持ってきてくれ、日当たりのいい場所に植え、しかも年々増やしてくれていました。
そのころのばあちゃんは、野菜作りにはまっていて、エンドウ豆やトウモロコシ、ミニトマト、きゅうりにナス、お漬け物にする高菜まで、いろんなものを、家の前に借りた畑で作っていました。
毎日日が暮れるまで野良仕事に打ち込み、孫の私たちが
「ばあちゃ~ん、ご飯よー!」と畑に呼びに行くほど。
そして家の庭には相変わらずゼラニウムだらけ。

しかしそこに住み始めて10年経とうとした頃、飼い始めたばかりの愛犬のため、私が大事件を起こしました。
狭い通路の両側に並んだ見事なゼラニウムの鉢。
でも犬の「たけぞう」が鉢におしっこをかけて、ゴキブリとダンゴムシの温床になっちゃったんです。
ゼラニウムにしてみれば、あとから来たたけぞうの失礼に辟易してたでしょうが、
私はたけぞうのせいで不潔になってしまったばあちゃんが長年育ててきたゼラニウムの鉢を、
2~3鉢残してほとんど焼き捨ててしまいました。
「ゼラニウム大虐殺」です。
あのとき焼き場に座り込んで泣いてたばあちゃんの姿は忘れられません。
ほんとにゴメンね、ばあちゃん.....ゴメンね、ゴメンね。

その他にも、勤め始めてから、毎週私が週末にコツコツと庭を改造していたとき、週末の楽しみにしていた草むしりを、ばあちゃんに先にやられて怒って泣いたりして。
私の憧れはばあちゃんの庭だけど、わたしとばあちゃんが一緒に庭作りしたら、スペースやレイアウトを巡ってケンカばっかりしていそうです(笑)

でも私、庭付きの家を買ったら、まず最初にばあちゃんの好きだったコデマリを植えたくて、望み通り毎年見事な花を見せてくれます。
だけど、今ちょうど満開を迎えるはずのスオウは、今年花が咲きませんでした。
これもばあちゃんの大好きだった木。
いつか、ばあちゃんに私の庭を見に来てもらいたい。
いつもそんなことを思いながら庭作りしてきたけど、スオウの木はまるで見てくれる人を失ったように沈黙しています。
去年の夏から入院してたばあちゃんに、私の育てたバラや草花を、お見舞いのたびに届けていたけど、それももう、出来なくなりました。

それでも、これからも。
きっと私は、ばあちゃんのことを思い出しながら、ばあちゃんの庭を目標に庭を造り、
ばあちゃんに教えてもらった草花や虫や鳥のことを子供たちに話して行くと思います。
そしていつか、私のわがままでひどいことをしたばあちゃんのゼラニウムに、
私の行いを許してもらえたら嬉しいです。
どうも相性の良くないゼラニウムたちとも仲直りして、私もばあちゃんのように、美しいゼラニウムが育てられるようになりたいです。

IMG_3942.jpg


ばあちゃん、あの時はほんとうにゴメンね。
そして、私に花を愛する心を育ててくれてありがとう。
花を育てる喜びを教えてくれて、伝えてくれて、ありがとう。

たくさんの花に囲まれて旅立ったばあちゃん。
今年の春は、大好きなじいちゃんと一緒に、もっともっとたくさんの花に囲まれて、
幸せそうに目を細めてるのかも知れないね。
お疲れさまでした。ありがとう。


(写真は祖母の祭壇に飾られた花を、自宅で生け直したものです。95才でした。)

テーマ:趣味と日記 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2008/03/28(金) 02:36:09|
  2. 思い出花詩
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
<<次は桃と青w | ホーム | まずは黄と紫>>

コメント

素敵なおばあちゃま

お亡くなりになられたんですね。
今までの日記でもたびたび登場されていましたよね。
お花が大好きだったのは知っていたけれど
えみぽんさんの原点、本当に源のおばあちゃまだったのですね。

おばあちゃまとの思い出がたっくさんおありで、
これからもずっと庭やお花と触れ合うたびに
おばあちゃまを感じてお世話されるえみぽんさんを想像します(*^-^*)
寂しくなりますが、おばあちゃまの愛情は脈々と受け継がれていくのですから
きっと空で喜ばれていますよね。
・・・ご冥福をお祈りします。

私も去年、生まれてから思春期まで一緒に暮らしていた祖父母を亡くしました。
すぐには悲しみとか実感は沸いてきませんでしたが
日を追い、1ヶ月、2ヶ月と過ぎるうちに精神的に参った時期がありました。
どうぞ無理をなさらず、のんびり好きなことをし
おいしいものを食べてお過ごしくださいね!
ちょうどバラたちのお世話でお忙しくなる時期ですから
安心もしていますけど。
  1. 2008/03/28(金) 07:52:59 |
  2. URL |
  3. Bloom #QDcHZbys
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2008/03/28(金) 21:07:49 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

がんばれ!

えみぼんちゃん!
  1. 2008/03/30(日) 22:45:39 |
  2. URL |
  3. 田宮坊太郎 #-
  4. [ 編集]

Bloomさんへ

お返事遅くなり、申し訳ありません。
お優しい言葉を有り難うございます。
ほんとうに、花も木も、雑草も、訊ねたものは全て答えられる祖母でした。
気が付いたら私自身もそんな大人になりたくて、動植物に興味を持ってきたような気がします(^^)
ばあちゃんから教えられた自然や四季の移り変わりへの関心や感性は、我が子やその子供たちにも伝えていって欲しい心の宝物です。

今日は次女を連れて、クローバーやレンゲの咲くたんぼ道を散歩しました(^^)
ドングリを拾ったり摘んだお花で花冠を作ったり。
こうやって私たちも、ばあちゃんにあそびあそび連れて歩いてもらっていたのだろうな、なんて思いながら(笑)
子供の頃ばあちゃんと一緒に遊んだ懐かしい野の花に触れていると、気持ちが和らぎますね(^^)
  1. 2008/04/02(水) 22:17:01 |
  2. URL |
  3. えみぽん #0rSdjdkU
  4. [ 編集]

28日21時コメントの方へ

有り難うございます。
祖母は他にも詩吟や踊り、パッチワークなど多趣味でしたが、
私にとっては、常に土に触れているのが大好きな人でした(^^)
それこそ、孫の将来の庭作りの原点になるくらいの、エネルギーと情熱がつたわって来てましたよ。
これから花の楽しみな季節。
祖母が天から喜んでくれるような庭に出来たらいいな、と思っています(^^)
  1. 2008/04/02(水) 22:28:34 |
  2. URL |
  3. えみぽん #0rSdjdkU
  4. [ 編集]

田宮坊太郎さんへ

坊太郎さん、ほんとうにお疲れさまでした。
そして今まで本当に有り難うございました。

そうね、私もすこしでもばあちゃんの庭に近づけるように頑張りますよ(^^)
あと、「えみぽん」は[emiponn]と入力してね~(笑)
  1. 2008/04/02(水) 22:32:16 |
  2. URL |
  3. えみぽん #0rSdjdkU
  4. [ 編集]

emiponnちゃん、素晴らしい思い出話に涙と笑いで読ませていただきました。

やっぱりばあちゃんとの想い出の深さは他の者とは雲泥の差ですね^^

またまた感動をありがとう~

ばあちゃんのいいとこばかり跡をついでいるemiponnちゃん、羨ましいです。

これからもお庭つくりがんばってね~
  1. 2008/04/02(水) 23:16:49 |
  2. URL |
  3. 朝顔 #5Bq5II8.
  4. [ 編集]

朝顔さんへ

朝顔さんもほんとにお疲れさまでしたm(__)m
それにまたゆっくりお話し出来る機会が持てて、嬉しかったです(^^)
思い出に「雲泥の差」なんて(笑)記憶が新しい分良く憶えてるだけだと思いますよ(^^)
私の小さい頃の思い出は、ばあちゃんの教えてくれる花や木、懐かしいおやつ。
そして朝顔さんの歌♪
よ~つ~ば~のク~ロ~バ~、ノートにあ~った♪なんて歌いながら庭にクローバーの種蒔いて、寝ころんだりもしますよw
憶えてますか~?(笑)
思い出を源に作った私の庭が、今度は子供たちの思い出になってくれるよう、頑張ります。
いつか見に来てくださいね!
  1. 2008/04/03(木) 23:17:59 |
  2. URL |
  3. えみぽん #0rSdjdkU
  4. [ 編集]

久しぶりに訪ねて来て、本当に驚きました。
半年より…前だったかしら、体調を崩されたと言う話を聞いたのは。
確か私はお祖母様がとても長生きでいらっしゃった事に驚いたのを思い出します。
桜の散る季節にとは…。本当に自然のものと一体だった方の様に思えます。

えみぽんさんの原点は、お祖母様にあったのですね。
今回の記事を読んで、本当に心染み入りました。
きっとこうした動植物を愛する心が、お祖母様の活力を生んでいたのですね。
そして今、えみぽんさんもそれを子供達につたえていらっしゃる。
お祖母様の残してくださったものが、人にとって本当の宝物である事、私達にも教えてくださっている様な気がいたします。

本当に送る言葉にもなりませんが、心よりご冥福をお祈りいたします。

  1. 2008/04/11(金) 08:26:34 |
  2. URL |
  3. 理沙 #-
  4. [ 編集]

理沙さんへ

理沙さんお久しぶりです(^^)
そうでしたね、たしかメールで驚いていらっしゃったのがよく分かりました。
多趣味でバイタリティーのある祖母でしたので、なんとなく100才まで長生きしてくれるような気もしていたんですけど。
私たちが物心付いた時からすでに「ばあちゃん」という呼び名にふさわしい年齢だったことを思うと、なんだかスゴイですよね(^^)
それだけ長い間影響され続けたので、祖母の思いや教えは、自然と心に根付いていったのではないかと思います。
>人にとって本当の宝物である事
家の中でゲームやパソコンばっかりしてる子供が増える中、私が祖母に育ててもらった自然の美しさに喜びを感じる心は、本当に宝だと思ってます(^^)
そんなものを見つける時の子供の瞳は、ほんとうに宝物のようですね♪
大事に伝えていきたいと思います。
有り難うございます。

  1. 2008/04/13(日) 15:34:24 |
  2. URL |
  3. えみぽん #0rSdjdkU
  4. [ 編集]

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↑‘笑み’えみぽんの薔薇(爆)
ガーデニングとピアノ大好き♪
'6年春からバラ育てに嵌り中。
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