ヨーロッパのお家の窓辺を飾る花といえば、これ「ゼラニウム」です。
しかし、私はこの花とどうも相性が悪い。
小さい頃住んでた家の庭は、祖母が育てたこの花でいっぱいでした。
挿し木かなんかして増やし、しかもそれが大きく育ってたので、すごく邪魔だった思い出が。
自転車なんか出し入れするたびあちこち引っかけて折っちゃってたです(^^;)
地植えも鉢植えもどんどん増えて...
中学の時新築した家に引っ越しても、まだまだ増えて。
ところが20年ほど前、我が家に子犬がやってきました。
雑種でしたが、もうめちゃくちゃかわいくて。
私はこの子犬「たけぞう」のために庭の大改造を始めました。
あまえんぼうでやんちゃざかりのたけぞうちゃんを、
広々と遊ばせるために、祖母が「ゼラニウムの小道」にしていた庭の一部を、鉢も地植えもすべて撤去し消毒。
たけぞうが鉢にオシッコをかけるので、ダンゴムシとゴキブリが大発生してたんです(>_<)
また玄関前の鬱蒼とした低木も、シャベルで掘り返し、移動させたり処分したりして広く明るく改変。
当時、私はうら若い嫁入り前の娘でしたが、連日原チャリでモルタルや煉瓦を買って帰っては庭造りに打ち込む私の姿に感動(?)した近所のおじさんが、頼みもしないのに、フェンスを金のこで切断してくれたり溶接してくれたりしましたねぇ(^^)
おかげで(ほんの一坪ほどですが)清潔に放し飼いできるドッグヤードが完成しましたが、割を食ったのは祖母でした。
小さい頃から祖母の増やしすぎたゼラニウムには家族みんな辟易してたので、私ってばここぞとばかりに根こそぎ処分しちゃったんです。
今考えると血も涙もないやり方で...(((( ;゜Д゜)))..
鉢植えぐらい残してやればいいのに、それもひっくり返してたので、ズタズタになったゼラニウムたちを見た祖母は、かわいそうに涙を流して泣いていました..ごめんよぉ。
後で聞いたら、この花は亡くなった祖父がもらってきて大切にしていた花の子孫だったそうな。
....ばぁちゃん...すまぬm(__)m
そんな大量虐殺の忌まわしい過去のせいか、
私が育てるゼラニウムは、いつも短命で大きく育ってはくれません。
よく軒下なんかに背の高く育ったものが、鮮やかに花をつけてるのを見るけど、私のはいつも花は咲くけど葉っぱがちっとも大きくならず、枝も増えないんです。
だから多年草のはずなのに、冬になると必ず枯れてしまうし。
この子もごらんの通り、葉が異常に小さいです。
恨まれてるのかなぁ?...育ってくれるといいなぁ。
- 2006/05/10(水) 17:05:59|
- 思い出花詩
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
たけぞうも今は亡く、ばあちゃんは年老いて寝たきりですが、その時祖母がかろうじて挿し木で残した2株を、今は母が大切に育てています。
あのときはあんなに冷酷非情だった私自身も、祖母の影響でこんなに花好きに
このゼラニウム、できるだけ長生きさせるよう大切に世話したいと思います
- 2006/05/19(金) 12:05:35 |
- URL |
- えみぽん #0rSdjdkU
- [ 編集]